こんにちは! 脳科学ブロガーのクルス(@homncls1)です。
・暗記がどうも苦手だ…
・脳のしくみを利用した効率的な暗記方法を知りたい
今回はこのような方へ向けて、記事を書きました。
暗記すなわち脳の知識を増やすことは、受験やビジネスの世界においてとっても大切ですよね。
とはいえ、暗記するのに時間がかかる、覚えてもすぐに脳から抜けてしまう方が多いのも事実です。
そこで、今回は脳のメカニズムを学びながら、効率的な暗記方法を見ていきましょう。
✔CONTENT
・暗記のメカニズム【脳科学】
・暗記を効率的(効果的)に行う5つの方法
✔INFORMATION
筆者は、暗記科目の英語・地理のセンター試験で9割弱を残した国立理系の大学生です。
目次【開く】≫
暗記のメカニズム【脳科学】
何かを覚える暗記という作業は、脳で行われています。
ということで、まずは暗記のメカニズムを抑えていきましょう。
暗記に時間がかかるのは当たり前
これは、今すぐやめましょう。
暗記や勉強のために睡眠時間を削ると、学習効率がとても悪くなることをカリフォルニア大学の教授も示唆しています。
Sacrificing sleep for extra study time, whether it’s cramming for a test or plowing through a pile of homework, is actually counterproductive, they UCLA researchers report.
(訳:テストや宿題を詰め込みでやるために睡眠時間を削ることは、学習にとって逆効果だ)
引用:UCLA|Cramming for a test? Don’t do it, say UCLA researchers
そう言われても時間がないという方は、睡眠の質を上げる必要があります。
下記の記事でその方法について解説しているので、良かったら参照ください。
また、暗記というのは短期間で完了するものではありません。
短期間で脳に入れた知識は、1ヶ月もたたず無くなってしまうことがほとんど。
だからこそ、テスト期間や単語テストに向けた学習だけでなく、その後の復習にも目を向けることが大切です。
というのも、記憶には下記2つのパターンがあります。
・短期記憶:小さな容量の情報を保持おり、記憶されやすいが持ちが短い。
・長期記憶:大きな容量の情報を持っているが、記憶には複数回にわたる反復が必要。継続的に知識を維持できる。
つまり、暗記は何度も行うことで長期記憶に移すことが大切なんです。
ここをしっかり抑えた上で、暗記を効率的に行う具体的な方法を見ていきましょう。
暗記を効率的(効果的)に行う5つの方法
それでは、今日からできる暗記効率を上げる方法を5つ見ていきましょう。
・音を活用する
・ストーリーと関連付けて暗記する
・制限時間を設ける
・記憶力が上昇する栄養素をとる
・スパンを空けて3回復習
音を活用する
何かを記憶する際は、音を活用するのが有効です。
例えば、英単語を覚える時ならただ見て覚えるのではなく、声にだして読むと良いですよ。
見た単語を声に出すことによって、視覚に加えて聴覚も刺激できるので、脳により刺激を与えることができます。
結果的に、記憶により早く定着するのでオススメですよ。
声を出せないという状況の場合は、リスニングを活用するのも良いですね。
ストーリーと関連づける
特に社会系の授業で有効です。
時代の流れや人物をストーリー仕立てに暗記することによって、知識が頭から抜けてしまうのを補えます。
「ある何か」を忘れてしまっても、前後の時代や人物の心境から予想がたてられますよね。
また、学校の先生が教えている授業のストーリーも暗記の手助けになってくれます。
あの時、先生がこういってたな。という情報を思いだしながら暗記すると、記憶の定着につながっていきますよ。
制限時間を設ける
暗記学習を行うときは、必ず制限時間を決めておきましょう。
これは、記憶を促進する際に大事な緊張感をもつためです。
というのも、ヒトはリラックス状態にいると、脳の活動が鈍くなり集中力や記憶力が低下してしまいます。
実際ダラダラ勉強していると、途中で眠くなったり、ケータイをいじってしまいますよね。
暗記をする際は、適度に自分を追いこむのが効率化の秘訣です。
記憶力が上昇する栄養素をとる
集中力や記憶力は、栄養素からも取り入れることが可能です。
具体的には、DHAやビタミンB1、テオブロミンなど…
という話ですが、記憶力の向上に良いオススメ食材は下記の通りです。
・マグロやブリなどの青物の魚(DHA)
・牛乳や納豆、卵(ビタミンB1)
・チョコレート(テオブロミン)
スパンを空けて3回復習
新しく学んだ内容は、必ず3回は復習しましょう。
一度暗記しても、それを長期記憶に持っていけなければ、数分~数時間後には忘れてしまっています。
例えば、英単語のテスト30問が1週間後にあったとします。その場合なら
①まず1回すべて覚える
②次の日にもういちど覚え直す
③テスト前日にもういちど
④テスト終了から3週間後あたりに最後の暗記
この4つの復習に取り組むと、たいてい長期記憶に取り込まれます。
なぜなのか。という話ですが、これは忘却曲線というヒトが学んだことを忘れるタイミングに合わせるためです。
忘却曲線や勉強に大切なインプット・アウトプットのバランスや方法は、下記の記事を参照ください。
正しい暗記法で学習効率を上げていこう
今回は、効率的な暗記方法について解説しました。
・暗記は、短期記憶を長期記憶に移す作業が大切(3回の復習を最低限)
・暗記する際は、声や手なども活用して脳に刺激を与える
・制限時間を設けることで、暗記への集中力を上げましょう。
・栄養素にも気を配ろう
暗記が苦手というのは、取り組み方や努力が足りてない場合がほとんどです。
今回紹介した方法を早速とりいれて、暗記の効率化をはかりましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
他の脳科学に役立つ記事は、下記にまとめています。
脳についてもっと学びたい。という方はぜひ参照ください。